祖母との時間
葉は土に還るまえに、真っ赤だったり、黄色だったり、えも言われぬ、美しい色に染まるのが、ほんとうにドラマティック。
なんだか、応援してもらっているような、そんな感じがします。
そんな秋深まる中、先週は2日間ほど、90歳の祖母と過ごしていました。
祖母と同居している両親が、家を留守にするので、1人では何かと不安な祖母の近くにいようと、実家に戻っていました。
孫夫婦が家にいるのが嬉しかったのか、いつも夕方になるとしんどがる祖母が、この2日間はとってもシャッキリとしていて、「美味しいもの食べにいこう!」と、夜の外食にも連れて行ってくれました。
祖母は、わたし達に負けないほど、もりもり食べて、ジョークもキレッキレ。
このまま、120歳まで生きそうだ…。
祖母が生きた時代のことを聞くのは、面白いもの。
時間軸は違えど、わたしと同じように、生まれ、少女時代を過ごし、青春し、恋愛し、悩み、苦しみ、喜び、成長し。
90歳になり、人生の終わりを意識しているという祖母は、わたし達に、何を残そうとしてくれているのだろう。
言葉にならないメッセージを、感じとって、受け取って。
いま、この瞬間は、いまだけだから。まるまんま、味わおう。