
わたしのままで、強みで弱み
会社員をしていた頃、
「あなたの強み」は何ですか?
という設問に答えければならないシーンが多くて、いつも困っていました。
いろんな部門を転々として、どこでも卒なくこなすけれど、特に抜きん出たものがなんてなくて。
これぞという専門性がないから、
「仕事の丁寧さです」…と答えてみたり。
「物事を俯瞰してみれることです」…と答えてみたり。
でも、そう答えてみたものの、うむ、そんなことないゾ。全然丁寧じゃないし、全然俯瞰してないゾ。
と、違和感がありまくりで、やっぱり、自分強みが分からなくて、強み探し、強みづくりをしようとしていました。
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けれど、絶対的な強みなんて、そもそもありません。そのことに、はたと気づいたとき、「強みの呪縛」から解かれて、ちょっと楽になりました。
わたしは、わたしのままでいい。
わたしのままで、強みで、弱みで、それでいい。
強みも弱みも、自分で決めるものでも、探すものでも、つくるものでもないんじゃないかと思います。
その人との関係性のなかで、その人にとって強みなら強みで、弱みなら弱み。相手基準で相対的なもの。
だから、誰かに喜んでもえることや、褒めてもらえることは、その関係性において、強みとして受け取っていい。
いや、まだまだです。
全然です。
そこそこです。
…という、気持ちも一方であって、それもまた、みる視点によっては真実なんだけど。うえをみれば、どこまでいっても、まだまだです。
それよりも、わたし自身の想いや、あり方や、そのひととの関係性。好きか、楽しいか、嬉しいか、わくわくするか、夢中になれるか、幸せになれるか。そのひとのために、情熱を注げるか。
内がわから感じものを信じて、出来ることを、出来るカタチで、心を込めて取り組んでいくことが、大切なんだと思います。
そして、それが、誰かの喜びに広がったとき、はじめてそれが、わたしの強みとして認識されていくのだろうと思います。