BLOG

伝えたいこと。
感じたままに。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. コラム
  4. いざ、ダーマミットラ師のもとへ(ヨガヒストリー⑩)

いざ、ダーマミットラ師のもとへ(ヨガヒストリー⑩)

ダーマ先生のもとで学ぼう!と決めたわたしは、ニューヨークへ飛び立ちます。今回は、ダーマセンターでの、とにかく必死だったトレーニングについて綴っています。

◼︎前回までのお話◼︎

■ ダーマ先生ってどんなひと?

Sri Dharma Mittra(ダーマミットラ師、ダーマ先生)は、現代ヨガの巨匠、The teacher for the teachers(先生達の先生)とも呼ばれる、現代に活躍する素晴らしいヨガの先生を数多く輩出した、世界でもっとも影響力があるヨガマスターのひとりです。

本質的なヨガを、現代に受け入れられるように、面白く、心地よく、効果高く、アレンジしていったダーマ先生の教えは、その後の欧米でのヨガの普及に多大な影響を与え、現在広がっている多くのヨガの流派にも、自然にその教えが受け継がれているようです。

ダーマ先生は、彼の師であるSwami Kailashananda(スワミ・カイラシャナンダ)のもとで、ヨガの伝統的な八支則とカルマヨガでヨガの修練を積み重ね、サンニャーシン(神を知るために世を捨てた人)として認めらたヨガ行者のひとりです。

そして、長年にわたって、師の助手として、専任のヨガ行者として、師の身の回りの世話をし、師の講義のアシスタントとして、献身的にアシュラムで師に仕えたそうです。

その後、アシュラムを去り、1974年にニューヨークに、ダーマヨガセンターを創立。約50年に渡って、いまも、ダーマヨガを伝えて続けています。

ダーマ先生お得意の頭立ちのポーズの写真や、908のポーズ(Master Yoga Chart of 908 Postures)などは、どこかでご覧になったことがある方もおられるかもしれませんね。

82歳(今日がお誕生日!)となった今も、現役で頭立ちしちゃうんだから、凄いおじぃちゃんです。笑。

偶然にも、わたしがシカゴではじめて習ったのがダーマヨガ。

シカゴのヨガの先生・ルナが、ダーマ先生のお弟子さんで、よくダーマ先生についての話を聞いていました。

日本に帰国後も、ダーマ先生の教えを受けているひとを探してぬんさんに出逢い、ダーマヨガを伝えるダフネの通訳をきっかけに、ダーマ先生のところまで導かれました。

その後、わたしのヨガの道をさらに深く導いてくれることになる師匠、アンドレ・ラム先生も、ダーマ先生の愛弟子です。

わたしのヨガ探究の道は、ダーマ先生によって切りひらかれていったようなものです。

ダーマ先生の印象は、とってもチャーミングで、子供のような純粋な心をもった、大きなひと。

わたしが、あまりに疲れて、休憩時間に大の字になって寝ているところに、変装して現れて笑わせてくれたり。

ぼくは、前世で、日本の侍だったことがあるんだよと言って、馬にのって敵から逃げている様子を、かっこよく演じてみてくれたり。

日本から来たわたしにも、たくさんの気持ちを寄せてくださる、愛のかたまりのようなひとです。

■ とにかく必死だったトレーニング

さて、わたしが参加した「Life of a Yogi 200hr Teacher training」は、ヨギーとしての生き方を伝える入門編といったところでしょうか。

入門編としたのは、200時間のティーチャートレーニングのあとは、500時間/ 800時間/ 1000時間のコースが続く最初の入り口だからです。

しかし、入門編とはいえ、世界各国から集まる受講生たちは、わたしのようなヨガ初心者はおらず、ヨガの先生や、ヨガを長年修練してきたひとばかり。

心の底から、どえらいところに来てしまった!!!…と叫びたくなったものです。。。

わたしにとっては、このトレーニングは、受講の申込みをするところから、高い壁がありました。

参加の事前課題は、日々のヨガの修練に加えて、課題図書が6冊、論文が2つ。もちろん、全て英語。

いまでは馴染みのあるヨガ哲学書ですが、当時のわたしには全く難解、チンプンカンプンで、それに加えて自分の視点で論文を書くという、まさにチャレンジングな課題でした。

なんとか、課題を提出してエントリーすると、つぎは、渡航準備。

ニューヨークの宿はとても高価。ダフネに相談して、香港からの参加者と相部屋をお願いし、滞在先を決めました。

トレーニング代、渡航代、宿泊費。投資するお金の工面も高い壁だったといえます。

それらを乗り越えて、ダーマセンターに、はじめて足を運んだときの、緊張感はいまでも鮮明に思い出すことができます。

遠くからようこそと、歓迎してくださり、ほっとしたのを覚えています。

しかし!

トレーングは、想像以上に、ハードでした。

トレーニング後のカルマヨガも含めると、6:30〜21:30のみっちりスケジュール。

終わってから、食材を買いにスーパーへいったり、食事をつくったり、洗濯をしたり、暮らしに必要なこともしなければなりません。

早朝のプラナヤマ、哲学、アーサナ、ティーチング、解剖学、ディスカッション、カルマヨガ。

全身が疲労で火照り、脳みそはぐらぐら。

特にはじめの3日ほどが、とても辛った。

すべてが新しく、何を学んでいるのかさえ、よく分からないまま、とにかく、ついていくだけで必死でした。

そんな環境のなかで、自分のもつ強さに驚いたり、情けないほど弱い自分に泣いたり、毎日いろんな自分を発見。

身体は疲れているはずなのに、内なるエネルギーは日に日に増していく感覚がありました。

そして、心、からだ、呼吸、祈り、瞑想、その全てがあってヨガであるということ。そこから溢れる慈愛。

「ヨガと何か」ということを、はじめて知る、洗礼のような体験だったと言えます。

■ この経験からわたしが得たもの

ヨガ初心者で、からだの準備もできておらず、ヨガ哲学の理解も浅いまま、世界中から屈強なヨギー達が集まるトレーニングにポーンと飛び込んでいったこと。

いま振り返っても、我ながら、無謀とも言えるチャレンジによく挑んだなーと思います。えらいっ!….と、褒めてあげたいです。笑。

初心者だから、ついていけなかったことも、理解できなかったこともたくさんあります。いま受けたらもっと深い学びが出来るだろうにとも思います。

しかし、初心者だったからこそ、受け取れたこと、感じられたことも、たくさんあったように思うのです。

それは言葉では表現しにくいのですが、エネルギー的なもので、ダーマ先生が放つオーラや愛、練習する場がもつ熱量、雰囲気、波動のようなのもの。

その何かを肌身で、赤子のようにただただ受け取っていました。

その時は、あまり理解できていなかったのですが、その後ヨガの道を進んできたいま、ダーマのもとで練習した経験が、進む先の光となっているように感じています。

修練を積み、悟りをひらき、たくさんのヨガの先生を育ててきた指導者が放つものは、ヨガのテクニックや、知識や、アーサナの凄さなんかを遥かに超えた、智慧と愛のかたまりなんだと思います。

偉大な師のもとで、最初にヨガを学べたのは、とても恵まれたこと。

その経験が、わたしがいまもヨガの道の奥深さに魅了され、探求する指針になっているのだと思います。

ダーマ先生と、素晴らしい講師陣、スタッフのみなさん。一緒に練習した仲間、特に辛いときにそばにいてくれたルームメイトのみんな。支えてくださったすべての方々に、心から感謝をしています。

◼︎次のストーリーに続く…

関連記事

5月 2022
No event found!