
あり方から学ぶ
土と対話しながらカタチをつくって、炎の力で命を吹き込む。
そこに集う人たちの純朴な優しさと、自然とアートに向き合うピリリと引き締まった凛々しさに憧れて、器づくりをはじめたのが8年ほど前。
はじめて窯元に訪れたのは、会社員をしていた頃で、土にさわることの心地よさに衝撃を覚えました。
自然と芸術と人の営みが、重なりあう、窯元の空間は、わたしのなかの乾きを癒し続けてくれて。
ここで学んだことは、器づくりだけではなくて、生き方で、あり方で、姿勢なんだと思います。
人生を交差させて、視野を広げてくれる人たちとの出逢いは、とっても豊か。
生き様から、学ぶことは大きくて、思いもよらない新しい世界がひらかれていきました。
あたり前と思っていたことが覆ったり、自分をはめていた小さな枠に気づいたり。
自然と調和する生き方の、厳しさも、優しさも。難しさも、心地よさも。
背中でみせてくれるひと達に、感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。
ほんとうに有難うございました。
脈々と受け継がれる伝統芸術がこれからも愛されていきますように。
◆ 陶勝窯