魂に刻まれた記憶
知らないけど。知ってる。
はじめてだけど。懐かしい。
そんな感覚を覚えるとき、ないですか。
全くはじめてなのに。
来たことあるな。
会ったことあるな。
経験したことあるな。
…と、根拠のない確信があって。ほっとするような安心感が生まれたり。おなかの底がポッと温かくなったり。ほんの一瞬なんだけど。
魂に刻まれた記憶と。
このからだに生まれてから刻まれた記憶。
きっと、私たちには、その2つの記憶があって、魂に刻まれた記憶にふれた瞬間に、何かがブルブルっと震えて、サインを送ってくるんだと思う。
そう、それだよ。
やっと、会えたね。
その感覚は、ほんとうに微細で、確かに感じるものだけど、目が覚めた瞬間に忘れてしまう夢のように、儚くて、掴みどころがなくて。
その瞬間を逃すと、記憶から生み出した観念や思考が騒ぎ出して、ジャッジがはじまって。そんな訳ないよな。違う違う。…と、微細なサインをかき消そうとする。
瞑想を深めよう。
わたしの中に空間をつくろう。
目をとじて深呼吸して、静かに座ってみる。落ち着かないときは、ゆっくりと、ただ歩いてみる。
微細で繊細な魂のサインに気づけるように。
遊びをつくって、ただ感じるままに、受けとっていく。
知らないけど。知ってる。
わたし達は、きっと知ってる。
どこに向かえばいいのかも。
野生が、直感が、魂が、知ってる。
心の奥深くにある、静かで、純粋で、優しく、喜びに満ち溢れた、魂のわたし。
その純粋さにふれて歩みだす。
このからだに生まれてから刻まれた記憶には無い、新しいことで、未知の世界だから、いったい何処に向かうのかなんて、頭では全然分からないけど。
きっと魂に刻まれた記憶が、優しく道を示し続けてくれるはず。
他の誰でもない、自分を信じて、その道を歩むと決めることが ”本当の自分を生きる”ということなのかな…